ぐちょまんの日記

自己満の部屋

冷たい熱帯魚観ちゃた…

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見てしまいました「冷たい熱帯魚」 

観るだけで疲れたのであまり感想を書く気力が正直残ってない…

当然ながらR18

 

ワラライフぽいね

 

昨日観た「凶悪」と同じく最近の映画のぬるま湯感に慣れきった観客に熱湯をぶちまける映画だったなあって

そして「凶悪」と同じく実話ベースである

 

犯罪映画として動機やらはありがち、しかし死体の処理の仕方がエグいというか普通ではなく肉と骨を「切り分け」肉は「細切れステーにサイズ」骨は「燃やして灰に」血液は「入浴剤と混ぜて」死体を無かったものにするというもの

まあ当然18禁、人によっては無理だろうな…

 

映画では描かれてなかったけど元となった犯人が出した小説形式の手記によると屍姦したり、無かったことにされた被害者の数が最大30人を超える等世界的に見ても上位クラスの猟奇的殺人事件なわけで観た後の後味の悪さはなかなか

 

 

主犯役に起用されたでんでん、昨日の「凶悪」の時も散々キャスティングを褒めちぎったけど「誰もが1人は会ったことあるような」「人の良さと饒舌な語りを見せるが」「どこか心無い」おじさんを見事に演じていたなと、現実味を帯びさせるのに適役なキャスティングで園子温監督凄いなあと思いました 

 

 

作中の話すると、熱帯魚店のテイストがどうなんだろう、完全にHooters(フーターズ)と感じた、好き

 

後は「あれ!いつの間に後戻りできないところまできてしまったんだ!?」

観客と巻き込まれる主人公の気持ちのシンクロしたこの時のハラハラ感が堪んねぇ!って感じだった

 

もう疲れたから終わらしちゃうけどエンディングで主人公の娘が嬉嬉として、流れるおよそ映画の雰囲気と合わないBGM、そしてタイトルバックで陰湿な曲が流れるあの流れが一番テンション上がったなって

 

合う合わないはあると思うけど観る価値はありだなあと思うので是非

 

映画「凶悪」視聴しました

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 映画「凶悪」観ました

 観た直後にこの記事を書いてるんですけど実話ベースの生々しさ、作中の笑えないジョーク、話の中心からは外れてるけど描かれている実家介護の大変さ等が相まって今お腹の中にとても黒いものが溜まってます

後味の悪さが飛び抜けて最悪(褒め言葉)

腹にグーパンぶっ込まれた気持ち(褒め言葉)

 

劇場で観なかったのがかなり悔やまれる

 

山田孝之ピエール瀧リリーフランキーのキャスティングがもう満点

ピエール瀧の配役は任侠映画常連のコワモテ顔の人を起用してもこの作品のこの雰囲気は絶対に作れなかったと思う

リリーフランキーは少し女らしさのような内面を兼ね備えた感じが陰湿な黒幕としての犯人像をより現実味を帯びさせていたかなと

後、山田孝之はめちゃくちゃ汚い人間になってた

 

つまりは満点

 

 

この映画の公開は2013年、この頃既に薬にも毒にもならない平和〜な家族向け(表現等の自主規制など、家族で仲良く観ましょうね的なムード)の映画が飽和する邦画業界をぶち壊すくらい刺激的でかなり満足しました

 

この映画は実録ものだけあって犯人の動機等に一切のカリスマ性が無く、ただただ己の欲望と損得でしかものを見ない(殺して大金が貰えるなら楽だしバレなければ問題は無い)というリアリティのある現実の悪を描いていた

 

つまりフィクション犯罪映画にあるような隔絶された"悪"ではなく、現実の"悪"は自分の内面にも、隣にも、どこにでも凡庸に存在するんだと実感させられました

 

 

この映画多分三部構成と言えると思うんですけど2部の3部の繋ぎ目が頭から離れなくてすごくテンション上がった

 

2部は過去の犯人側視点を描き殺人のシーンなどを観客に楽しませて移入させるだけさせた後ようやく現時点に時制が追いついたその瞬間、主人公側の視点に移り「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ 」を体現して3部に移行する

このシーンを文章で書くのは僕の技量じゃとても出来ないので是非見てほしいです

本当にこの流れに感動してしまった

 

記者が仕事一筋であるか故に家庭が崩壊していくところや、介護は家庭にとって重荷であるという描写等がそれぞれパンチが効いて視聴後に考えさせられてしまう問題提起をしていてこういう映画こそ家族で観るものだよなあと思いました

 

もう頭混乱してきたので終わります、取り敢えず物凄く刺激的でいい映画だったので是非観てください

 

 

キングコング髑髏島の巨神(ネタバレ大アリ)

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‪観ましたキングコング髑髏島の巨神‬
‪サミュエルLジャクソンを観るつもりで行ったもののまあ完全にヤられてしまった‬
‪過去のキングコング観てなくてもあり得ん楽しめるし、これを観ると05年版のキングコングの凄さを再確認できるかなと‬思います

 

今作を撮った監督聞いた話によると、劇場用の長編映画は2作目で1作目は超低予算のインディーズ映画らしくそこにまず驚いてしまった、ダイヤの原石

 

今作の時代設定は73年、ベトナム戦争終結時なのですが、このベトナム戦争からの撤退時アメリカの不敗神話、アメリカ最強という伝説の崩壊した背景を併せて考えると戦いの中でしか生きられない大佐(サミュエルLジャクソン)率いる1部隊の(キングコングに対する)執拗にこだわる流れに納得でき凄く気持ちよく飲み込めた

 

そして今作の1.2位を争う見せ場の1つとして物語の前半、夕暮れ色に染まる空、アメリカ軍の編隊を組んだ十数機、そしてその先にそびえ立つキングコング、このショットが『地獄の黙示録』を連想させかなり興奮してしまいもうがっつりと引き込まれてしまった

 

現地に着いた部隊が(制限時間内に)(特定の改修地点に)(サバイバルと戦闘をこなして向かう)という大まかな流れ等はプレデターを連想させる(意図があったかわからない)

そうなると軍人のキャラもそれに見えてきたし意識はしてたはず

最後のサシの勝負を挑むヤツとか露骨に…笑

 

連想させられたシーンといえばもう1つ食人族のオマージュも食人とは別の形で(丸々オマージュすると多分各方面から規制やらされるので)していたのかなと、気のせいかもしれないしオタクの生き過ぎた妄想かもしれない、僕はそう感じた

 

 

そして最大の見せ場という見せ場のキングコングvs異形のモノ(エヴァの最初の使徒に似ている)の戦闘シーン、圧巻でした

めちゃくちゃ楽しい、ただただ息を飲んで観てました

 

そしてエンドロール後の三分程度のおまけ

marvelとdcの実は同じ世界線で時々クロスオーバー、、、に乗っかったような描写がありレジェンダリーピクチャーズの次作が気になるところですね

何が描写されてたかはまあ首3つの竜とか、大きい蛾とか、シン〇〇〇とか

 

文句というかあまり気に入らなかった点を無理やりあげるなら「それいるか???」という粋でもない小っ恥ずかしいジョーク等々がありますが間違いなく観て損はない一作だと思います